千葉県香取市「伊能忠次郎商店」
千葉県香取市の魅力のひとつである街の景観。小江戸の雰囲気を味わいながら美味しいビールやピザを味わえる「伊能忠次郎商店」。
ビール醸造所300リットルを3タンク設置し、地元のホップを使用したペールエールやIPAを醸造して提供しています。
弊社、伊能忠次郎商店を経営するかけわ株式会社は平成30年(2018年)に創業しており、事業としてはクラフトビールの製造・販売、農作物の小売り、チーズの製造・販売を行っています。
私は今、大学の教員をしながらビジネス活動を行っていて、経営学の専門家観点での我が国の課題として、衰退した地域を活性化しなければならないという課題が日本にあると考えております。よって、この会社は教員である私と、当時学生だった仲間とで立ち上げました。
弊社、かけわ株式会社は平成30年(2018年)に創業しており、事業としてはクラフトビールの製造・販売、農作物の小売り、チーズの製造・販売を行っています。
私は今、大学の教員をしながらビジネス活動を行っていて、経営学の専門家観点での我が国の課題として、衰退した地域を活性化しなければならないという課題が日本にあると考えております。よって、この会社は教員である私と、当時学生だった仲間とで立ち上げました。
左右のビールラベルは香取市の有名な画家にデザインしてもらったものだそう。
価値というのはどんな地域にも存在しているはずですが、その価値の見せ方や繋ぎ方がわからずに経済成長できていない地域があるのも明らかです。
それをいかに経営学の専門家として発見し、繋げて、大規模市場である東京に提供していくかが重要です。そこで当社の取り組みとして、まずは農家と提携して野菜を提供しました。でも野菜だけじゃなくてもっと活性化したいという思いがあり、ビール事業とチーズ事業を立ちあげた、という経緯になります。
価値というのはどんな地域にも存在しているはずですが、その価値の見せ方や繋ぎ方がわからずに経済成長できていない地域があるのも明らかです。
それをいかに経営学の専門家として発見し、繋げて、大規模市場である東京に提供していくかが重要です。そこで当社の取り組みとして、まずは農家と提携して野菜を提供しました。でも野菜だけじゃなくてもっと活性化したいという思いがあり、ビール事業とチーズ事業を立ちあげた、という経緯になります。
私は中学まで香取市に住んでおり、それをどうにか活性化できないかと思った、という経緯ですね。ビジネスについて学んできたのであれば、恩返しできないのかなと思って取り組みました。
香取市は古くからの街並みが残っていて、小江戸と言われています。しかし、地震や台風の被害に合い、木造建築を直そうにもお金がかかるためクローズしてしまう店が相次いだ過去があります。加えて新型コロナウイルスの影響もあり、なおさらお店を辞めてしまうところが増えました。
また、香取市は街並みも特徴的なので東京からの観光客もいるのですが、近いがゆえに来てもすぐ帰ってしまう傾向にあります。
滞在時間を30分延ばすと、その地域に落とすお金が倍になるというデータもあるので、それをクリアしていきたいなと。
また、週末の売り上げは大きいとはいえ、それは週のうち2日間だけ。それ以外の5日間、どこまで稼げるかというのが小売業にとっては重要です。地元のお客様が好いてくれるお店を作りたいという思いもありました。
地元のもの使い、地元の人が気軽に入れる価格のお店。
そこで弊社では、ビール事業、チーズ事業、レストラン併設という3つの取り組みを行うことを決めたのです。
私は中学まで香取市に住んでおり、それをどうにか活性化できないかと思った、という経緯ですね。ビジネスについて学んできたのであれば、恩返しできないのかなと思って取り組みました。
香取市は古くからの街並みが残っていて、小江戸と言われています。しかし、地震や台風の被害に合い、木造建築を直そうにもお金がかかるためクローズしてしまう店が相次いだ過去があります。加えて新型コロナウイルスの影響もあり、なおさらお店を辞めてしまうところが増えました。
また、香取市は街並みも特徴的なので東京からの観光客もいるのですが、近いがゆえに来てもすぐ帰ってしまう傾向にあります。
滞在時間を30分延ばすと、その地域に落とすお金が倍になるというデータもあるので、それをクリアしていきたいなと。
また、週末の売り上げは大きいとはいえ、それは週のうち2日間だけ。それ以外の5日間、どこまで稼げるかというのが小売業にとっては重要です。地元のお客様が好いてくれるお店を作りたいという思いもありました。
地元のもの使い、地元の人が気軽に入れる価格のお店。
そこで弊社では、ビール事業、チーズ事業、レストラン併設という3つの取り組みを行うことを決めたのです。
伊能忠次郎商店で提供しているメニューの一部。
実はこの建物、リノベーションなんです。
元々は鉄骨の倉庫だったんです。小江戸の街並みにもマッチしていなかったので、リノベーションすることにしました。躯体は活かしつつ、外壁を木で張替えて外見を変えました。
実はこの建物、リノベーションなんです。
元々は鉄骨の倉庫だったんです。小江戸の街並みにもマッチしていなかったので、リノベーションすることにしました。躯体は活かしつつ、外壁を木で張替えて外見を変えました。
鉄骨の躯体を活かして生まれ変わった建物。街並みに溶け込むデザイン。
もともとこの場所は、佐原では有名な「伊能忠次郎商店」という農機具屋さんでした。
今はなくなってしまったお店の、歴史的な名前を引き継ぎたい、また、香取市の人が認識している名前を復活させたいという思いがあったので、農機具屋時代に使っていたロゴを現代風にアレンジし、名前を譲り受けて私たちが今商売を行っているという背景があります。
もともとこの場所は、佐原では有名な「伊能忠次郎商店」という農機具屋さんでした。
今はなくなってしまったお店の、歴史的な名前を引き継ぎたい、また、香取市の人が認識している名前を復活させたいという思いがあったので、農機具屋時代に使っていたロゴを現代風にアレンジし、名前を譲り受けて私たちが今商売を行っているという背景があります。
農機具屋だった伊能忠次郎商店のロゴを現代風にアレンジして使用。
スタートアップ企業なので資金的な問題はありました。
最初は個人資産を使って融資を受けて事業をスタートしようと思っていましたが、それだと「私」個人の会社になってしまうな、と。それよりも、この事業の賛同者を増やすのが前提じゃないかと考えたのです。この事業は利益を出すのと同時に、地域をどのように活性化させていくのかという、研究室としての存在意義もありましたので。
最終的には、地元の信用金庫に協賛してもらい、市役所からサポートも受けられました。あとはたまたま補助金もいただけました。ビールは事業再構築補助金、チーズはものづくり補助金を活用しています。
取引先企業は新規開拓という観点では、大変だったけど他社に比べると順調だったのかもしれません。
スタートアップ企業なので資金的な問題はありました。
最初は個人資産を使って融資を受けて事業をスタートしようと思っていましたが、それだと「私」個人の会社になってしまうな、と。それよりも、この事業の賛同者を増やすのが前提じゃないかと考えたのです。この事業は利益を出すのとと同時に、地域をどのように活性化させていくのかという、研究室としての存在意義もありましたので。
最終的には、地元の信用金庫に協賛してもらい、市役所からサポートも受けられました。あとはたまたま補助金もいただけました。ビールは事業再構築補助金、チーズはものづくり補助金を活用しています。
取引先企業を新規開拓したという観点では大変さはありましたが、他社に比べると順調だったのかもしれません。
創業する前、研究室の活動の過程で小売店や農家とコラボをしていく中で、いろいろな方を紹介してもらいました。とくに徹底して考えたのは取引先の確保ですね。ビールもチーズも、予め取引先を決めて、仮契約してから事業をスタートさせているんです。
マーケットにいかに入り込むことができるかという「マーケットイン」を前提に行っています。
マイクロブルワリーを導入するにあたってアウグスビールさんにお願いしたのも、事前にいろいろ調べました。
私は調べた中では圧倒的に経験が豊かで、機材選定から税務署への申請までワンストップで行える点はとても魅力でした。
創業する前、研究室の活動の過程で小売店や農家とコラボをしていく中で、いろいろな方を紹介してもらいました。とくに徹底して考えたのは取引先の確保ですね。ビールもチーズも、予め取引先を決めて、仮契約してから事業をスタートさせているんです。
マーケットにいかに入り込むことができるかという「マーケットイン」を前提に行っています。
マイクロブルワリーを導入するにあたってアウグスビールさんにお願いしたのも、事前にいろいろ調べました。
私は調べた中では圧倒的に経験が豊かで、機材選定から税務署への申請までワンストップで行える点はとても魅力でしたね。
クラフトビールの主原料となるホップも香取市産。
ひとつは、この香取市内で地域の問題を解決しながら展開していくこと。
もう一つは、他地域でこのような取り組みをするコンサルティングファームとして展開していきたいという思いがあります。
クラフトビールは300ℓタンクが3つあるんですが、おかげ様で売れ行きが良く、今後醸造設備を拡大する予定です。観光地のど真ん中に置いていた醸造所は「体験醸造」の場所にしようと考えております。ビールは1日で仕込みができますし、売っているものを飲むということが一般的ですが、自分で作ったものを飲むという喜びを体験してもらいたいなと思っています。
今免許を申請しているところですので、2023年末には準備が整うと思います。ぜひお越しください。
ひとつは、この香取市内で地域の問題を解決しながら展開していくこと。
もう一つは、他地域でこのような取り組みをするコンサルティングファームとして展開していきたいという思いがあります。
クラフトビールは300ℓタンクが3つあるんですが、おかげ様で売れ行きが良く、今後醸造設備を拡大する予定です。観光地のど真ん中に置いていた醸造所は「体験醸造」の場所にしようと考えております。ビールは1日で仕込みができますし、売っているものを飲むということが一般的ですが、自分で作ったものを飲むという喜びを体験してもらいたいなと思っています。
今免許を申請しているところですので、2023年末には準備が整うと思います。ぜひお越しください。
クラフトビールを導入することで美味しいビールを提供できるだけでなく、地元の食材を活用し、その土地でしか味わえない唯一のビールを作ることができる点はとても魅力的です。
加えて、今回ご紹介した「伊能忠次郎商店」では経営学者でもある髙木氏が「モノ消費からコト消費」に目を付け、ビール造りの体験の場として展開を予定しています。
消費者への提供価値を上げ続ける伊能忠次郎商店のビール醸造所導入をサポート・プロデュースした「アウグスビール株式会社」については下記で詳しく紹介しています。ぜひご確認ください。