板橋カスクビレッジホテルは、地域コミュニティとの強いつながりを作るため、ブルワリーを設置しました。ブルワリーは地域コミュニティの一部であり、人と人をつなぐブリューイングを目指す、という意味が込められています。地域との連携を深めるため、様々な企画を盛り上げてきました。
また、新型コロナウイルスの緊急事態宣言下でタップルームを閉鎖し、テイクアウトのみで営業していた際には、地域コミュニティの支援により売り上げを維持。この経験から、ブルワリーが地域コミュニティの一部として、相互の支援と結びつきを深める役割を果たしました。
ブルワリー導入後に醸造室の横のタップルームでは、ボリューム感たっぷりのハンバーガーやプレッツェルのサンドイッチが売られており、人気を博しています。特にこれらの商品は、地元のパン屋と協力し、ビール醸造の副産物である麦芽粕で作られていて、資源の循環に配慮するとともに、糖質が低いという健康面のメリットも生み出しています。美味しさと健康、環境への配慮を兼ね備えた結果として、地域の活性化にも貢献しています。
「ジュニアーズ クリーム エール」、「センター街IPA」、「フラゴンフィラーESB」、「ブラスダ デュー」などの鉄板の4銘柄が人気。
The Villa & Barrel Loungeは“ブルワリーに泊まれる”をコンセプトとした直営ホテル。ホテル館内1階、タップルームに隣接する形でWCBとしては初のバレルラウンジを新設しました。地元静岡・用宗で作られたビールは、地元の素材や風土を活用した地域活性化に寄与しています。
The Villa & Barrel Loungeは、本場の味をフレッシュに楽しめるクラフトビールとして注目を集めています。さらに、特別サービスとして、全客室に宿泊者専用の生ビールサーバー(ビアタップ)を設置し、宿泊者だけが味わえる特別醸造の限定ビールを提供。このような取り組みは、クラフトビール愛好家にとってまさに夢のような体験であり、ビール好きのためのホテルとしてのブランディングが成功しています。
「Hop & Escape」、「Starwatcher」、「Pool Cooler」、「Freestyle Sandbox Vol.1」、「The Hop Pretender」、「Creami Boi」、「The Collective: Cherry Pie」、「Harbinger」、「The Gateway」など。
RISE & WIN Brewing Co. BBQ & General Storeは、2015年5月に上勝町の「ゼロ・ウェイスト」活動の一環として開業しました。元々小さなブルワリーから始まったこの施設は、現在では醸造所、レストラン、ショップ、宿泊施設を備える一大複合施設となっています。
醸造過程では過剰に収穫された果実や果実の皮などを使用して、ビールを醸造しています。さらに、醸造過程で大量に発生するモルトかすを液肥として再利用し、田畑での作物育成を促進するなど、新たな循環の仕組み作りに尽力しています。
ブルワリーを導入したことで、海外からのブルワーが数多く訪れ、地元の原材料とその独自の感性を組み合わせた独特なビールが人気を博しています。例えば、徳島の海水から採った塩を使用したゴーゼビールや、メキシカンチリと上勝の柑橘を使用したビールなどが目玉商品。これらの取り組みは、上勝町のゼロウェイスト宣言の価値を広める一方、町に新たな発信力と求心力をもたらすきっかけとなり、地域の知名度向上に寄与しています。
シーズナルアイテムや限定フレーバーの展開に加え、町の特産品である柑橘「柚香(ゆこう)」や乳酸菌発酵の「上勝晩茶」なども定番のフレーバーを含んだ全5種類のフレーバーのクラフトビール
一般的に、マイクロブルワリーを併設しているホテルはまだめずらしく、”クラフトビールが飲めるホテル”として他施設との差別化が可能。旅行の疲れを癒すために、部屋でゆっくりと飲むクラフトビールはとりわけ特別感があり、ユーザーからの興味を引く効果も高いと考えられます。
また、マイクロブルワリーを併設したホテルはSNS映えの効果も高め。SNS等で評判が広まれば、利用者数の増加も期待できるようになるでしょう。
ブルワリーの設立は、地域の原材料を活用したクラフトビールを作ることができます。これにより、地元の農産物の価値が高まり、地域経済の活性化に繋がるでしょう。さらに、地元産の原材料を使用したビールは、その地域の特色を反映し、地域の魅力を広く伝える役割も果たしています。
マイクロブルワリーを開業するには、当然ですが醸造のまつわる免許を取得しなければなりません。免許を取得するには醸造研修を受ける必要もあり、準備にはある程度の時間がかかるでしょう。また、研修先のブルワリーを見つけなければならないという課題もあります。
こういった課題をクリアする方法のひとつに、マイクロブルワリーのプロデュース会社を利用するというものがあります。研修先の確保はもちろん、開業にまつわるすべての手続きをサポートしてもらえるため、心強い存在と言えるでしょう。
2018年にサービスを開始し、2023年6月時点で20社を超える企業に対し、マイクロブルワリーをプロデュース。
こだわりの原料とたしかな技術でビールを製造しているメーカーならではの視点で、ビール製造の先にある地域活性化、ブランディングを含めトータルサポートを実現しています。