もともと農機具店であった伊能忠次郎商店では、農業事業の発展形を模索していました。また、伊能家の住居跡地といった地元の資産をどう有効活用するかについても検討しており、そこで候補にあがったのがマイクロブルワリーです。
マイクロブルワリーのプロデュースを行っているアウグスビールでは、伊能家の住居跡地である古民家スペースに収まるブルワリーを提案。支援済みのブルワリーにおける研修の手続き、事業再構築補助金の活用などを提案しました。
マイクロブルワリーの開業後は、地元の観光祭りで製造したクラフトビールが即日完売。道の駅でも製品が採用されました。その後はクラフトビールのみならず、千葉県の地元で作られた無農薬野菜・特産品・生乳などを使ったチーズなども製造・販売しています。
さらに2022年3月18日には、クラフトビール&ピザレストランである「Brewery伊能忠次郎商店」をオープン。地元香取市産にこだわったクラフトビールとチーズで、地域の活性化を図っています。
佐原ビールを提供する
伊能忠次郎商店の
ブルワリー開業インタビュー
銚子ビールを醸造・販売する「チョウシ・チアーズ」。地元銚子市で醸造事業を立ち上げたいと進めていましたが、パートナー会社に恵まれず苦戦の日々。免許申請までまるっと任せられるアウグスビールの存在を知り、ブルワリープロデュースを依頼しました。
醸造設備の選定から、税務署対応に対する実務面までを包括的にサポートしてもらえたことで2020年にクラフトビール販売を開始。銚子ビールは国際的なクラフトビールコンテストで入賞を果たすまでに成長しました。2023年5月には醸造所を拡張して販路を拡大しています。
銚子ビールを提供する
チョウシ・チアーズの
ブルワリー開業インタビュー
マイクロブルワリーに併設したレストランやバーを指す「ブリューパブ」は、出来立てのクラフトビールを楽しめるとあって注目を集めている業態のひとつ。ビール製造のタンクや機器などがすぐ側にあることでフレッシュなイメージが高まることはもちろん、集客の「引き」にもなるでしょう。
マイクロブルワリーを開業すれば、自社オリジナルのクラフトビールを製造することができます。地域の名産や特産品を原料に用いる、お店の名物料理に合わせたビールを開発するなど、独自性を活かせるのが魅力。そこでしか飲めないビールは、多店舗との差別化にもつながるでしょう。
お店でビールを楽しむときに、できるだけ他では味わえないものを頼みたいというユーザーは多いもの。「そこでしか飲めない特別なクラフトビール」というブランドは、そういったユーザーの気を引くものであるため、多少単価が高くても注文が入りやすいと考えられます。また、味に満足してもらえればリピーターの獲得にもつながるでしょう。
マイクロブルワリーを導入してクラフトビールを製造するには、専門の醸造免許が必要となります。また、美味しいビールを開発するにはそれなりのノウハウが必要となるため、常に学び・腕を磨き続ける必要があるでしょう。まったくの未経験から参入する場合は、マイクロブルワリーに精通した会社にサポートを頼むと安心かもしれません。
2018年にサービスを開始し、2023年6月時点で20社を超える企業に対し、マイクロブルワリーをプロデュース。
こだわりの原料とたしかな技術でビールを製造しているメーカーならではの視点で、ビール製造の先にある地域活性化、ブランディングを含めトータルサポートを実現しています。