近年、注目を集めているクラフトビール。その製造を行うブルワリーを導入する場合、集客にはどのような方法があるのでしょうか。ターゲットとなる顧客の情報と、集客術についてまとめてみました。
クラフトビールの製造やマイクロブルワリーのプロデュースを手がけているAugust International株式会社では、お酒を飲むときに1杯以上のビールを飲むと回答した20~30代の108名(東京在住)を対象に、クラフトビールに関する意識調査を行いました(調査期間:2020年2月12日~2020年2月13日)。
「クラフトビールを飲む、もしくはクラフトビールに興味はあるか」という質問に対して、61.2%の女性が「よく飲む」「飲む」と回答。「あまり飲まないが興味はある」「まったく飲まないが興味はある」と回答した女性は、34.3%という結果でした。
さらに、クラフトビールを「飲む」「興味がある」と回答した人に「マイクロブルワリーがあったら行ってみたいか」と質問したところ、「とても行ってみたい」「行ってみたい」と回答した人は95.2%という結果に。その理由を尋ねてみたところ、「店内での非日常体験にとても興味がある」「できたてビールはテンションが上がる」といった声が聴かれました。
この調査で見えてくるのは、20~30代の女性はクラフトビールに対して大いに興味があり、マイクロブルワリーでの体験に関しても特別感を抱いているということでしょう。
上記のアンケートの結果を踏まえると、ブルワリー導入における集客術で大切なのは「特別感の演出」であることが分かります。以下に、そのアイデアの一例をご紹介します。
先述のアンケートで「季節に合わせたビールをお店で飲んでみたいか」と質問したところ、「とても飲んでみたい」「飲んでみたい」が95.4%。多くの女性が季節の味をお店で楽しみたいと考えていることが分かります。クラフトビールであれば、その季節に合わせたフレーバーも開発・製造することが可能。季節の新商品で、注目を集めるのもひとつの手段です。
マイクロブルワリーで造り立てのクラフトビールを味わう体験は、「いつでも」「どこでも」「誰にでも」提供できるワケではありません。その場所に行った人だけが味わえる、「今だけ」「ここだけ」といった特別感がクラフトビールの付加価値となります。
特別感を演出するなら、クラフトビールだけでなく内装・提供方法・グラス・メニューなどに、その店・施設ならではのこだわりを打ち出すと良いでしょう。とくにマイクロブルワリーを併設するなら、醸造用タンクなどが視界に入りやすいような内装にすると効果的。SNS映えも狙うことができ、口コミで話題も広がっていくでしょう。
注目を集めているクラフトビールですが、ブルワリーを導入すれば集客が叶うというものではありません。その土地、店舗や施設、提供する商品などによって集客術は変わってくるため、専門のプロデュース会社に相談してみるのもひとつの手段と言えます。
当メディアの取材協力を依頼しているアウグスビール株式会社は全国20社以上の支援実績(2023年6月時点)があります。