川原湯温泉醸造舎は、群馬県の八ッ場ダム事業湖畔に作られた「川原湯温泉あそびの基地NOA」のテナントのひとつ。群馬県吾妻郡の行政が運営する観光施設で、空きスペースなどの有効活用方法を探っていました。また、近隣にあるほかの観光スポットと比べた際に、ユーザーの目を引く独自性の構築も視野に入れているとのことです。
マイクロブルワリーのプロデュースを手がけているアウグスビールでは、クライアントの要望を踏まえて「BBQやキャンプといった地域の自然と一体となったレジャー」「それらに合う地元原料にこだわった、マイクロブルワリーでのクラフトビール造り」を、運営企業と共同で提案。関東の水源を使ったマイクロブルワリーを開業するに至りました。
導入後に開かれた4種類のクラフトビールを飲み比べできる試飲会では、参加者たちからも「全部おいしい」「クセがなくて飲みやすい」と好評の声。さらに、複数のメディア等からの取材も入りました。製造したクラフトビールは「川原湯温泉醸造舎」でしか楽しめませんでしたが、今では瓶詰販売もスタートさせており、手土産として川原湯温泉のPRにつなげています。
ホワイトエールの「臥龍岩(がりゅうがん)」、ゴールデンペールエールの「昇龍岩」、ゴールデンラガーの「金鶏山」、アンバーラガーの「金華山」のほか、春限定のブラックエール「鹿鳴の丘」を展開しています。
福島県田村市の公共施設「グリーンパーク都路」内にある「ホップガーデンブルワリー」は、かつて東日本大震災の影響で一時避難地区となっていたのを一部の建物を改修して開設されました。
施設のコンセプトは、「緑とホップの風が感じられるブルワリー」。ここでは、ホップの収穫からビールを実際に飲むまでの体験が可能で、常時7種類程度の高品質なビールが楽しめます。
2020年に「ホップガーデンブルワリー」が誕生してから、地域のイベントやクラフトビールフェスにも積極的に参加してきたことで、福島県民から都路クラフトビールとしての認知が広がっています。また、ホップガーデンブルワリーを中心に、工場見学や試飲・飲食、地元産品の販売を可能にする施設を開発していることから、施設内での循環型生産を実現しています。
Abukuma GREEN、Abukuma Red、Abukuma Gold、Abukuma Black、Abukuma Crystal、Abukuma Fresh、かぼす香るIPA、柚子香るWhite(冬季限定)などを展開。
ビールの創業は、米国人ブルワーのエド・トリンガリ氏の指導の下で行われました。ビールの醸造には、五頭山麓から流れる阿賀野川の良質な伏流水と、ヨーロッパや米国から輸入した厳選された麦芽とホップが使用されています。
ブルーマスターの確かな技術と阿賀野川の伏流水が生み出す新鮮なビールは、四季折々の素材を吟味した料理との組み合わせが評判です。スワンレイクビールは世界最高金賞に輝く品質を持つビールとして人気があります。
新潟産コシヒカリを含むラガービールや、蜂蜜、カボチャ、イチゴを使用した季節感あふれる限定商品など、多様なビールの開発が行われています。地域循環事業の一環として地元産小麦を使用したビールの製造にも挑戦しており、原材料の一部に使用した「アガノセゾン」は、そのドライでフルーティーな味わいで夏季限定商品として人気です。地元のクラフトビールとして広く認知されています。
ポーター、越乃米こしひかり仕込みビール、アンバースワンエール、ホワイトスワンヴァイツエン、ゴールデンエール(ゴールデンスワンレイクエール)、スワンレイクバーレイなどの常時15種類以上の生ビールが楽しめます。
一般的に、マイクロブルワリーを併設しているキャンプ場はまだめずらしく、”クラフトビールが飲めるキャンプ場”として他施設との差別化が可能。BBQやキャンプをしながら飲むクラフトビールはとりわけ特別感があり、ユーザーからの興味も引きやすいでしょう。また、ブルワリーを併設したキャンプ場はSNS映えの効果も高め。SNS等で評判が広まれば、利用者数の増加も期待できるようになるでしょう。
ブルワリーがあることで地域の原材料を活用したクラフトビールを作ることができます。これにより、地元の農産物の価値が高まり、地域経済の活性化に繋がるでしょう。さらに、地元産の原材料を使用したビールは、その地域の特色を反映し、地域の魅力を広く伝える役割も果たしています。
マイクロブルワリーを開業するには、当然ですが醸造のまつわる免許を取得しなければなりません。免許を取得するには醸造研修を受ける必要もあり、準備にはある程度の時間がかかるでしょう。また、研修先のブルワリーを見つけなければならないという課題もあります。
こういった課題をクリアする方法のひとつに、マイクロブルワリーのプロデュース会社を利用するというものがあります。研修先の確保はもちろん、開業にまつわるすべての手続きをサポートしてもらえるため、心強い存在と言えるでしょう。
2018年にサービスを開始し、2023年6月時点で20社を超える企業に対し、マイクロブルワリーをプロデュース。
こだわりの原料とたしかな技術でビールを製造しているメーカーならではの視点で、ビール製造の先にある地域活性化、ブランディングを含めトータルサポートを実現しています。